■エッセイ『懐かしい時の空間物語』 記事一覧



 

二度生きる
万年筆を選ぶ時、ペン先の素材、書き味は重要ですが、全体のスタイル、デザインもとても大切です。

色の美しい樹脂素材が人気ですが、樹脂と同じに人気が高いのが木軸の万年筆です。
使い込むほどに、風合いが変わっていく様や不思議と落ち着く手触りが人気の要因とも言えますが、木と言う素材は木の家が身近にあった日本人には馴染み深い素材なのも人気の秘密なのかな?と思っています。
そんな木の魅力を考えていた時、法隆寺の修復をされた宮大工さんの本を読みました。
その中にお堂やお宮を建てるとき、「土に生え山に育った樹々のいのちをいただいて、ここに運んでまいりました。これからはこの樹々たちの新しいいのちがこの建物に芽生え育って、これまで以上に生き続けることを祈り上げます」という意味の「祝詞」を神々に申し上げる、とのお話がありました。
何千年も生きた木は木材として運ばれて、土と生きた時間と同じかそれ以上の時間を生きると信じているそうです。
また木にも色々な意味があり、その意味を知るとプレゼントにも良いです。例えばパイロットが発売している槐の木は丈夫で大気汚染に強く、花や蕾には薬効成分があり生薬に使われることや、中国では高官に出世すると庭に槐を植える習慣があることから幸福を呼ぶ縁起の良い木とされてきました。
楓の木は花をつけるので花言葉があり、「美しい変化」「大切な思い出」などがあり、屋久杉は言わずもがなの特別天然記念物で、普通の木より成長がゆっくりとした木です。
槐や楓以外にもGVFCのクラシックコレクションのエボニーやグラナディラ、ペルナンブコなど様々な樹々が万年筆に姿を変えて一緒に二度目の人生を歩んでくれる相棒となるあなたを待っています。
是非、直接手に取って、新しいいのちを育ててあげてください。

(t)







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